おいしい夏の盛岡 ごはんの会。会場は広々と明るい雰囲気の、盛岡市中央公民館の調理実習室です。
先生は、料理家の橋本玲奈さん。台所に立つのがちょっと楽しくなるようなお料理のヒントをいつも教えてくれます。今回も楽しみ。
まずは醤油麹ってどんな味?ということで、玲奈さんの作った醤油麹をキュウリにかけて試食。
初めての醤油麹。味噌よりもあっさりして食べやすいです!
使うのは浅沼醤油店さんのお醤油と、細重酒店さんの麹。密閉できる容器の中で合わせます。簡単!
このまま自宅に持ち帰り、常温で一日一回混ぜ一週間。少しとろみが出てきた頃が食べごろなのだそうです。「どのくらいで完成!というのは仕込むときの気温でも変わります。冬場だと一ヶ月かかることも。毎日様子をみながら、『おいしい!』と思えるところで食べましょうね」と玲奈さん。
今日は醤油麹を使ったお料理を他にも二品教わります。使う食材は夏野菜の代表格、茄子。玲奈さんから「まずは皮を剥いて乱切りにしましょう、皮も捨てないでくださいね!」と声が…。このまま捨てそうでした、危ない危ない(笑)
残しておいた皮は千切りにし、乱切りにしたものと分けて水にさらします。その間にテーブルにはごま油と、大葉、塩が準備されました。茄子の皮を千切りするなんて初めてです…。いつもは捨てている部分なので不思議な気分です。
乱切りした茄子は、熱したフライパンに米油を入れ炒めていきます。
美味しそうな焦げ目がついてきました!
醤油麹を入れ、引き続き炒めていきます。水分がなくなれば、「はだか茄子の醤油麹からめ煮」のできあがり!香ばしいいい香りですー!
もう一品も調理を進めていきましょう!水にさらしていた皮をサッと茹で、水気を絞ります。
これを塩とごま油であえて、「茄子の皮のナムル」もあっという間に完成です!
玲奈さん作の醤油麹の漬け卵も一緒に試食タイムです。
茄子の皮のナムルは独特の食感。キュッキュッとした歯応え。「はだか茄子の醤油麹からめ煮」は、大葉を添えたらさらに美味しい!イベントの前に玲奈さんがガスのお釜で炊いてくれた盛岡産の銀河のしずくともぴったりです。皮と分けて調理することでおかずが二品になるのは驚きでした。夏を丸ごといただいたような気持ちです。
食べ終わったら、隣の部屋へ移動。入ってすぐのテーブルにずらりと並んだ野菜に驚きました!どれも新鮮で美味しそう!
ここからは生産者さんのお話を聞く時間。お野菜を提供してくださった農事組合法人となんから浅沼陽子さんと、皆川亘さんに加え、橋本玲奈さんも交えてのトークです。
21才だという皆川さんのフレッシュさと、主婦業をしながら兼業農家として働く浅沼さん。
皆川さんが、「農作業をしながらのおやつの時間、畑にあるモロヘイヤを食べることもある」、というエピソードを話すと、会場内は笑顔でいっぱいになりました(笑)
浅沼さんからは「都南地区では、お米は法人に栽培をお願いして、楽しみとして得意な野菜づくりを続けている人たちも多いですよ」というお話も。
とても有意義であっというまのトークタイムでした。
玲奈さんからは、「たくさんとれた野菜があるときは、天日干しがおすすめ。パリパリとした食感になって、旨味も凝縮しますよ」と日頃の食卓に嬉しいアイデアも!
会の終わり、お土産には玲奈さんの醤油麹レシピと入り口に並んでいたお野菜をいただきました。紙袋が破けてしまいそうなくらいたっぷり!
食材の新しい調理の仕方を知って、その食材を生産している方の話を聞き、大満足だった今回の「おいしい夏の盛岡 ごはんの会」参加者のみなさんの醤油麹は美味しく仕上がったでしょうか?
旬ならではの盛岡食材の美味しさ、いろいろな組み合わせで楽しんでいきましょうね。
(写真・文:LITERS 菅原茉莉)
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イベントで作った醤油麹のレシピはこちら
《材料》
醤油:浅沼醤油さんの「互醤丸」200ml(1本)
麹:細重商店さんの麹50g
容器:ジップロックスクリューロック(300ml用)
アルコールスプレー:食品に直接噴射可能なもの。ドーバー パストリーゼ77
《手順》
①容器を開け蓋と容器の中に数回アルコールスプレーをかける。
②容器に麹を入れ、ひたひたになる位まで醤油を注ぐ。
③常温で一日一回混ぜ、少しとろみが出てきた頃が食べごろ。夏場だと一週間ほど、冬場だと一ヶ月かかることも。
橋本玲奈さん考案 醤油麹のレシピはこちら
「はだか茄子の醤油麹のからめ煮」
《材料》
茄子:好きなだけ
油:クセの少ないもの(米油など)がおすすめ
醤油麹:茄子1本に対して大さじ1くらい
大葉:飾り用、千切りにしておく
《手順》
①茄子のヘタを落とし、皮をむく。乱切りにして5分程水に放つ。
②水気を取ったら油を多めにひいたフライパンで焼く。
③茄子1㎝くらい浸るくらいに水を入れる。醤油麹も入れ、煮からめてゆく。
④冷めたて位で食べるのが美味しいです。大葉を飾って食卓へ。
「茄子の皮でナムル」
《作り方》
むいた皮を千切りにし、さっと茹でてぎゅっと水気を絞り、塩と胡麻油で和える。
「醤油麹の漬けたまご」
《作り方》
好みのかたさに茹でた玉子をジップロック(袋)などに入れ、醤油麹をたまご1つに対して大さじ1/2くらい入れて漬け込む。
2~3日経った位からぐっと美味しくなります。
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参加者の皆様の声
当日の感想や、お持ち帰りいただいたしょうゆ麹の活用方法やアイディアや野菜セットの感想などをご紹介します
《当日の感想》
・しょうゆ麹そのものも簡単でおいしく、なすの料理も驚くほど風味豊かで真似して定番にしたいと思います
・シンプルだけどおいしくてびっくりした
・家族や友人に伝えられる内容でよかった
・アットホームな雰囲気がとてもよかった
・お野菜作りをしている方々の顔が見え、お話しできて野菜がさらにおいしくいただけそうです。
《しょうゆ麹の活用方法について》
・小松菜のお浸しに早速使いました
・イベントで作った茄子料理が美味しかったので家で度々作っています
・きゅうり、長芋、オクラ、ピーマンのネバネバ小鉢に混ぜると味がしまっておいしかったです
・クタクタの焼きねぎ、焼きとうもろこし、焼きおにぎり、コロッケにも合わせてみました
・味付けゆで卵に使ってみたいです!
・混ぜ麺をまだやっていないのでやってみたいです
・じゃがいももちにも合うんじゃないかと、今度やってみます
・ズッキーニの肉巻き炒めに使ってみました!甘くて美味しかったです!
《野菜セットについて》
・ピーマンは細い輪切りにして生サラダにしたものがアタリでした。辛かったですがなんだか癖になる味で生のまま食べてしまいました。どれもおいしくて、購入方法を知りたいです!
・ジャンボピーマンなど、普段見ることがない野菜は、後で子どもにも見せられて楽しめました!
・トマトが甘くて幸せでした。太めの輪切りにして贅沢にいただきました。ふだんはつけないのですがマヨネーズを添えたくなりました。
・枝豆がすごく豆の味が濃くて大豆感を噛み締めていただきました
・とうもろこしは初ものでした。身がぎっしりで甘くて香ばしくておいしかったです。
・ズッキーニは縦に半分に切ってニンニクとシンプルに焼きましたが、それだけでジューシーでリッチなステーキになりました
・食欲が落ちていたとき、きゅうりとピーマン、トマトをガスパチョにしていただいたら元気になりました。裏ごしせず野菜の力を最後まで味わいました。
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イベントにご協力くださいました橋本玲奈さん、農事組合法人となんの皆様のご紹介やイベントのチラシなどはこちらからご覧いただけます↓
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参加者の皆様、当日のご参加並びにアンケートにご協力いただきましてありがとうございました。
美食王国もりおかでは「おいしい秋の盛岡ごはんの会」も開催予定♪こちらの先行画像を見てるだけで待ち遠しくなりますね!
詳細は美食王国もりおかwebサイトにて後ほどご紹介しますのでお楽しみに!