【りんご工房きただ】
北田学文さん、歩美さん
2002年より減農薬特別栽培を行ってきました。美味しさを最優先した「葉とらず栽培」で糖分をたっぷり吸収。完熟で濃蜜な盛岡りんごをご提供しています。
盛岡市のりんごの生産量は岩手県内一。明治維新直後の1872年(明治5年)からりんご栽培から始まったとされ、世界で最も生産されている「ふじ」の原木は盛岡にあります。
盛岡市内のりんご生産の盛んな地域は海底が隆起してできた土地。盛岡りんごは海のミネラルがたくさん含まれている土壌で育ち、ぐっと気温が下がる収穫時期に一気に甘みを蓄えます。寒さや暑さとにらめっこしながら1個1個手をかけて育て上げた、盛岡りんごをぜひ味わってください。
2002年より減農薬特別栽培を行ってきました。美味しさを最優先した「葉とらず栽培」で糖分をたっぷり吸収。完熟で濃蜜な盛岡りんごをご提供しています。
日差しがさんさんと降り注ぐ盛岡・乙部の南斜面に広がる我が家のりんご畑からは盛岡の町が一望に見渡せます。安全安心の美味しいりんごづくりに夫婦で取り組み、おかげさまでりんごの直送ギフトは四国や関西も含めて県外中心に300人以上のお客様に支えられています。
旬のりんごのパワーをぎゅっと詰め込んだりんごジュースやざく切りリンゴ、リンゴ酢等の加工品にもチャレンジしています。中でも自慢はりんごネクターです。とろっとした味わいのりんごネクターは、東京、大阪のイベントや百貨店販売でも大好評でした。盛岡のパン屋さんOWLの「盛岡あっぷるぱん」
にもうちのりんごを使っていただいています。これからも、お客様の笑顔を思い浮かべながら夫婦仲よくりんごづくりに取り組んでいきます。
春から秋にかけ自然豊かな山の放牧地で過ごし、牧草と母乳でのびのびと育てられ、脂肪分の少ないヘルシーな赤身が特長です。なかでも盛岡で生まれ育てられる「もりおか短角牛」は、赤身肉でありながらとても柔らかく、臭みやクセがないのが魅力。焼くと隠れた脂が溶け、うまみが溢れ出します。
いろいろ苦難もありましたが「中村さんの短角牛が欲しい」という熱心なファンに支えられて続けてこられました。もりおか短角牛の特徴は脂が少なく食べやすいところです。いろいろなイベントに参加して、もっと多くの方々に知ってもらいたいと思っています。
盛岡市東部の砂子沢(いさござわ)地区で生産されています。アロニアにはブルーベリーやハスカップより豊富なポリフェノールが含まれており、目の疲労回復や機能改善に効果があるアントシアニンが多く、美しい紫色が特長です。ベータカロテンや食物繊維などの栄養素についても果実類ではトップレベルの含有量を誇っています。冷凍と解凍を繰り返すことでアントシアニン特有の渋みが抜けて調理がしやすくなります。
アロニアの生産地は、盛岡市砂子沢(いさござわ)。寒い地域でも育つアロニアは盛岡の冷涼な気候が最適。盛岡市街からは想像かつかない、豊かな自然に囲まれ美しい川が流れる集落がひっそりと残る砂子沢の地でアロニアを生産しています。
農作物としてアロニア栽培へ取組始めたのは平成16年。栽培は無農薬で行われており、収穫はひとつ一つ手作業。無農薬、機能性の高い「盛岡ベリー」は、生果実では若干の渋みと苦みが残ることから、食用には加工がおすすめです。砂子沢アロニア生産組合では、生産者の女性を中心に、ジュース、ジャム、パウダー、アロニア酢等に加工しています。
盛岡の健康食材として、アロニア商品をぜひ召し上がってください。
玉山の渋民地区に根付く在来種で、表皮に3本のシワが出る特長があり、渡り鳥の雁が渋民で落とした一粒の種から芽吹き育ったという言い伝えがあります。雁喰豆(がんくいまめ)とも言われ、雁は吉兆を呼ぶ鳥とされていて、昔から年越しや慶事の席で食べられていました。豊富なポリフェノールを含み二日酔いの解毒作用や、体内のコレステロールを分解し、血圧を下げる効果も期待できると言われています。
「黒平豆」自体が残していきたい玉山の文化だと思っています。だからこそ、自分で生産し、販売しています。ちゃんと成果を上げて、玉山を黒平豆の「産地」として認めてもらえるようにしていきたいという思いがあります。黒平豆は煮豆だけでなく様々な使い方ができるので、黒平豆を使ったスイーツなどを提案していきたいです。
盛岡市玉山地域は、昔から米を中心に栽培し、冬に黒平豆を選別している方が多かったそうです。今は、黒平豆生産者の高齢化が進み、生産量も少なくなってきています。黒平豆の産地として、そして玉山の「暮らし」、「文化」を守るためにも、
米中心でありながらも多品種を生産する昔の手法に立ち返った農業を進めています。
また、黒平豆を広めもっと召し上がっていただくためにも、ターゲットに合わせた商品を展開しています。単純に煮豆で提供するだけではなく、女性や子供向けにスイーツ、男性や若者向けには黒平豆のビールなどを事業者と連携しながら開発。
また、豆の販売会等を行い、消費者へ直接販売することも行っています。「黒平豆を使ってくれる人」・「食べる人」との
出会いを大切にしながら、生産へ取り組んでいます。
にんにくに似た香味があり、「幻の山菜」とも呼ばれています。本州で一番寒い場所・盛岡市薮川では、この行者にんにくを特産品として栽培。山に種をまき8年かけてじっくり育てられる自然栽培で、天然物と変わらない豊かな香り、食感を味わえます。
行者にんにくは本州で最も寒いとも言われる盛岡市薮川特産の山菜。にんにくに似た香りがあり、食味も良く、種を蒔いてから収穫するまでに8年もかかるため、「幻の山菜」とも呼ばれています。山籠もりの修験僧(行者)がそのスタミナ源としたことからその名前がついた、と言われています。
盛岡では古くから家庭での常備菜として醤油漬けにして楽しんできた幻の山菜は地元薮川の大事な宝物です。
野菜感覚で味わえる行者にんにく。加工・冷凍ができ、いろいろなレシピに活用できます。お肉と一緒に炒めるのがおすすめ。おひたしにしても美味しいです。収穫時期の6月には生のものも一瞬出回りますが、ばっちゃん亭では旬の時期に採れた行者にんにくの美味しさをぎゅっと凝縮した加工品も製造・販売しています。
行者にんにくフランクは地元のイベントでも大人気商品ですが、ベアレンビールとセットで大阪の百貨店イベントでも販売を行ったところこちらも大好評をいただいています。
トマトは、家庭用消費のみならず飲食店などでの利用も多く、一年を通して需要が多い作物の一つです。盛岡は、寒冷な気候のため、これまでハウス栽培でも通年の収穫は難しい状況でしたが、近年は、ICTを活用したスマート農業を実践する新規就農者などのチャレンジにより、盛岡近郊でも新鮮でおいしいトマトが安定的に楽しめるようになっています。
寒さ厳しい北国・盛岡の地に戻ったのが2008年。
採光性の高い大型ハウスで昼夜の寒暖差や日照時間・温度を味方につけながらトマトの通年栽培・通年出荷を実現しました。
完熟ギリギリまで枝にならせて、栄養価と旨みがたっぷりのったトマトを収穫の翌日には県内を中心とした売り場に並べ、日々地元のお客様の食卓にお届けしています。地に足をつけ「生きる」という実感を得たい、その一心で故郷盛岡に戻り、エンジニアの世界から農業の世界に飛び込みました。
日々、品質の高いトマトを多くの人に届けるにはどうしたからよいか?研究開発に取り組むと共に、働きやすい職場環境つくりにも取り組んでいます。
楽しく働き、美味しいトマトを作る。美味しいトマトを通じて豊かな食卓、食べる人の笑顔作りに貢献したいと、日々取り組んでます。
盛岡りんごやアロニアに加えて、さくらんぼや桃、ラズベリー、いちごなど、新たな盛岡産果実の生産が増えています。これらの果実は、農園直売所や産直、市内スーパー等に並び、生産者から消費者のみなさんの食卓に届けられるほか、摘み取り体験などを楽しむことができるものもあります。
また、生食用だけではなく、プロのシェフ・パティシエの方々によるスイーツへの活用も進んでいます。より新鮮な状態で果実を加工できることや、通常は入手しにくい希少品種が育ててられていることなどが、商品価値や付加価値を高め、相乗効果が生まれています。盛岡産果実の裾野の広がりに今後への期待が集まっています。
盛岡の80aと紫波町の6haの園地では、多彩なクッキングアップルをはじめ、サクランボ、ブルーベリー、ラズベリー、桃、サワーチェリーなどを栽培。国内外のパティシエに繋ぐ盛岡の果樹園サンファームは、様々なスイーツや加工品の原材料開発にチャレンジしています。
盛岡の地元人気パティスリー「BoulDe Neige」とコラボし、ブラムリーや紅の夢等のすっぱいりんごをどっさりカラフルに盛り込んだ「こぼれるリンゴのアップルパイ」は、盛岡、仙台等東北各地のスイーツイベントや大阪の百貨店催事でも、大人の味として、売り切れ続出の大人気。全国各地で毎日のようにサンファームのりんごやベリーを使ったスイーツが生まれています。観光サクランボ園には遠くタイや台湾からのお客様やバイヤーさんも来園。また、盛岡りんごの海外への輸出・普及のため、アジア、ヨーロッパの食の見本市出展やメディア出演も積極的に行なっています。自分自身も大のスイーツ好きで、全国のパティスリーから取り寄せた多種多彩なスイーツをパートナーでもある妻と味わい、様々なヒントを得ながら、新たな生産や開発にも繋げています。
「もりおかあじわい林檎ポーク」は、ランドレースと大ヨークシャーを掛けた雄に、デュロックの雄を掛け合わせた三元豚で、盛岡育ちのブランド豚肉。安心安全な環境の中で抗生物質を使わず、盛岡市の特産品・りんごをエサとして与えています。脂はコクがあり、きめ細かくやわらかな肉質が特長です。
盛岡三元豚の「紅木豚(こうぼくとん)」は、バランス良く配合した飼料に木炭パウダーを加え、肥育時には常時イオン水を与えています。さらに、最終段階でりんごを与えることで、肉質の良い旨味ある健康的な豚肉に仕上がります。生産者の愛情とこだわり、そして盛岡の自然が育んだ紅木豚です。
津志田地区の、栽培に適した砂礫質で水はけのよい土質で、江戸時代から作られてきた伝統野菜「津志田の里芋」。古くから親しまれてきた津志田の里芋は、独特の粘りが特長で、芋の子汁にすると、とろけるようなトロ味が味わえる、他産地品とは一線を画す里芋です。郷土の歌人・石川啄木も「恋しきは今も昔も津志田の芋の子の味」と詠ったほど。地元のみならず、首都圏の飲食店からも引き合いの多い特産食材です。
盛岡がブランド化に取り組んでいる農畜産物6品目を紹介します。
盛岡りんご
津志田芋
アロニア
もりおか短角牛
黒平豆
行者にんにく