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2024年9月11日

甘くてしっかり食感の桃【田屋果樹園】

甘くてしっかり食感の桃。土づくりから収穫までこだわった夏の定番フルーツ   

「白鳳」「あかつき」「川中島白桃」「黄金桃」「美月」「さくら白桃」。「田屋果樹園」では厳選した6種類の桃を育てています。種類によって味や実の硬さに違いはありますが、田屋果樹園の桃の特徴は口いっぱいに広がる瑞々しい「甘さ」と、それでいてしっかりした実の「食感」です。

「いい土がいい作物を育てます」と代表の田屋祐樹さんは話します。桃にとっての「いい土の条件」は、水はけの良さです。水はけの悪い土地では実がやわらかくなってしまい、特徴の一つである食感が失われます。水分が多い実はやわらかいだけでなく、腐りやすくなるというデメリットもあります。

水はけを良くするため、田屋果樹園では剪定した枝を炭にして農地に混ぜる取り組みを行っています。炭には目では見えない小さな穴が無数に空いていて、中に混ぜると土の通気性を良くします。通気性がいいということは、水も流れやすく余分な水分が土の中に溜まりません。さらに穴は菌根菌という微生物の住み家にもなります。菌根菌は菌糸を張り巡らし、モモの栄養吸収を手伝ってくれます。

しかし菌根菌が住んでいても、土に栄養がなくては意味がありません。栄養が偏っていたり、多過ぎたりしても作物の成長を邪魔します。バランスのいい栄養が与えられるように田屋果樹園では土壌診断を行い、土の状態を把握しています。必要な養分を必要な分だけ与えて、健康な土づくりをしているのです。

「いい土で育てる」他に、甘さにはもう一つ秘訣があります。それは樹上完熟させること。枝から送られる栄養で大きくなる桃は収穫すると熟成が止まってしまいます。樹上完熟とは、完熟するまで収穫せずに待つということです。

「桃が輝いて見えたら完熟のサイン。熟すと産毛が寝て、太陽の光を反射するので輝いて見えるんです。もう一つのサインは、表面に現れる『果点』という白い点々です」と田屋さん。果点は、太陽の光をたくさん浴びて栄養が行き渡り、糖度が上がってくると薄い皮に亀裂(微裂果)が入って生じます。

お客様に一番おいしく味わってもらえるよう、8月から9月中旬にかけての収穫時期には、毎日畑に出て一つひとつの桃をチェックします。田屋さんの視線の先には、桃を食べたお客様のほころぶ顔が浮かんでいます。

 

【商品情報】
2個入りパックの販売は以下の場所で行っています。

・直売所
https://www.ta8kajuen.com/

・「てんぐの里106」(川目)
Google mapで開く

・「ふれあい純情市場さっこら」(仙北)
https://www.acoop-east-t.jp/store/list/store_41.html

・「南部マルシェ ぞっこん広場」(上厨川)
https://www.bonmaru.co.jp/zokkon

また、ギフト商品はホームページと産直通販サイト「ポケットマルシェ」から通販で受け付けています。
直売所は10時~15時。収穫量によって不定休のためInstagramや電話(019-696-2742)でご確認の上、お越しください。



【店舗情報】

田屋果樹園
〒020-0401 岩手県盛岡市手代森21地割20

Instagram | Website

 

この記事を取材したライター

write a light

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write a lightが書いた記事はこちら

盛岡市に拠点を置く企画・制作会社。各地の「光」を掘り起こし「書き」残したいという想いから、2012年に設立。現地へ足を運び、対話し、肌で感じた魅力を言葉とデザインに落とし込むことをモットーに、岩手県内外の制作を手掛ける。印刷物、WEB、動画、ノベルティ、その他商品開発やイベント企画など、制作場面での幅広い実績を持つ。

岩手・盛岡の食と農業に関わる取材も数多くおこなってきました。盛岡の食の新しい魅力を発見し、みなさまに伝えます。

盛岡市に拠点を置く企画・制作会社。各地の「光」を掘り起こし「書き」残したいという想いから、2012年に設立。現地へ足を運び、対話し、肌で感じた魅力を言葉とデザインに落とし込むことをモットーに、岩手県内外の制作を手掛ける。印刷物、WEB、動画、ノベルティ、その他商品開発やイベント企画など、制作場面での幅広い実績を持つ。

岩手・盛岡の食と農業に関わる取材も数多くおこなってきました。盛岡の食の新しい魅力を発見し、みなさまに伝えます。

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