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つながり紹介

つながり紹介

〜6次化物語 人とつながることで、新しいことが生まれる。〜
田村瑠さん

「アロニア甘酒とスムージー」

田村瑠さん[M.A.U-盛岡アロニア同盟-]

SOME(ソーメ)アロニア甘酒

― 作ろうと思ったきっかけを教えてください

2021年2月、自動車の製造会社を退職しました。そのあとすぐにアロニアを知ったんですが、「名前も聞いたことのない果物」という第一印象でしたね。でも自分のようにまだまだ知らない人がたくさんいる、ということに可能性も感じられました。独立も考えたのですが、一人より団体のほうが大きな規模で動けると思いましたし、順調に進んだら生産者側のバックアップもしていきたい、と考えアロニア生産組合の下村さんにご相談し、2021年4月「盛岡アロニア同盟」を立ち上げました。

 

 

 

― SOME(ソーメ)アロニア甘酒の特徴

SOME(ソーメ)アロニア甘酒

加工をお願いしている宮守川上流生産組合では独特の甘酒の作り方をしていて、それがアロニア甘酒の特徴の一つになっています。お米に麹を加えて発酵させて甘酒にすると麹の香りもはっきり残るのですが、グルコースをお米に足して熱を加えるとグルコースが消滅し、発酵したお米だけが残る。麹甘酒でも、酒粕甘酒でもない、あくまでも「ソーメ アロニア甘酒」というオリジナルな飲み物なんです。

アロニアという果実を知っている方は生で食べた時の酸味や渋み、を思い浮かべる方も多いと思います。そういう方に「ソーメは無加糖で作っています」とお伝えするとみなさん驚きます(笑)。アロニアの華やかな紫色はそのまま生かしつつ、麹の香りが苦手な人でも美味しく感じられる飲みやすさを実現できたと思います。

商品名はアロニアと初めて出合う「初(そ)め」、深く浸透していく「染め」、そしてさまざまな人や物を巻き込み成長する英語の「SOME(サム)」といった意味を込めて名付けました。

 

― アロニア甘酒とスムージーキットの開発で大変だったところは?

SOME(ソーメ)アロニア甘酒

シンプルですが、「アロニアを美味しいと感じてもらう」これが一番悩んだところです。「健康だけど美味しくはない、良薬口に苦し」の方向性の方が現実的なのか?と考えたこともありましたね。ですが、健康志向の人だけではなく、もっと多くの人にアロニアの魅力を伝えたいと思い試行錯誤を重ねました。

ジュース、ジャム、ピューレなどたくさんの試作をしましたが、なかなか「うまい!」とはならず・・・。今のソーメの形に辿り着いてやっと「この味ならいけそう!」と思えました。

 

 

 

 

 

スムージーキット

― スムージーキットの開発について教えてください

スムージーの試作を始めたのはソーメと同時期、2021年の夏前頃ですね。こちらも「おいしいものをつくろう!」というのは強く意識しました。いろいろな素材の組み合わせを毎日試しました。野菜や果物の産地にもこだわりました。南国系の果物をのぞいて、ほとんど岩手産で作っています。そして、「生産者個人にもスポットを当てたい」と考え、一ヶ所の仕入れ先からいろいろな野菜を仕入れるのではなく、一種類の野菜や果物に注力しているような生産者さんとそれぞれやりとりをし、仕入れを行っています。

 

 

 

― スムージーキットは、どんな方に手にとってほしいですか?

開発の段階では、健康に気を使っている女性、アロニアを知らない方をイメージしていました。でも「野菜不足だな」と感じる方や「岩手の農産物を積極的に応援したい人」にもぴったりの商品だと思います。

冷凍してあるのでそのままミキサーに入れて、豆乳や牛乳をいれて混ぜるだけなので手軽ですし、ごろごろとした色とりどりの野菜や果物をみながら「これが岩手の農産物なんだ」と感じてもらえたら嬉しいですね。

食べる甘酒

 

― 次のチャレンジについてお聞かせください

アロニアの甘酒をつくる時にできる搾りかすをどう使うか?検討しているところです。皮には栄養成分が豊富に残っていると言われているので、粉末や化粧品などいろいろな形でその栄養を余すところなく使っていきたいです。

アロニアの産地である砂子沢の風景や暮らしの発信も考えています。理由がないと行かない、と言われる場所に訪れる理由を作っていきたい。ずっと美しい景色が残り、アロニアがきっかけで賑わいも生まれる。そういう未来のためのチャレンジを続けていきたいです。

6次化に関するご相談

盛岡市役所 
食と農の連携推進室
美食王国もりおか担当
電話:019-626-2270
E-Mail:
nosei@city.morioka.iwate.jp

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