6次化に関するご相談
盛岡市役所
食と農の連携推進室
美食王国もりおか担当
電話:019-626-2270
E-Mail:
nosei@city.morioka.iwate.jp
田鎖 高紀(以下、田鎖):個人的にも以前からマッコリが大好きだったんです。氷をたっぷり入れたグラスに、マッコリをだばだばっと入れてロックで飲むと元気が出て。2018年、本場韓国にも実際に行ってたくさんのマッコリを試飲し、ますます自分で作ってみたいと思いました。でも、製造するための大掛かりな機械を自分で揃えるというのはリスクが高く、商品開発にチャレンジするときの一番のネックでした。
そんな中、ぴょんぴょん舎さんに製造を依頼して、新たなマッコリを商品化していく案が出てきました。もちろん、田鎖農園から原材料となるお米などを提供します。
ぴょんぴょん舎さんは、市内にマッコリ工房があり、本場韓国の製法にしたがってつくる酵母が生きたままの「生マッコリ」を製造していることから、今回、秘伝豆と雁喰豆の2種類の豆を使ったマッコリ開発の協力をお願いしました。
田鎖:健康志向の強い方にニーズがありそうな、豆に挑戦してみることにしました。あわ、ひえ、きびでも試作し、味は美味しかったのですが、原材料を安定的に仕入れるのが難しかったんです。
岩手県オリジナル品種の秘伝豆はまだ全国区の知名度ではありませんが、味は抜群にいい。マッコリという形で付加価値をつけ、たくさんの人に秘伝豆を知ってもらいたいです。
ぴょんぴょん舎:日本酒は米麹をゆっくり発酵させて作りますが、マッコリの麦麹は発酵の進みがとても早いんです。あとはマッコリのほうがアルコール度数が少ないですね、だいたい6%。ビールと同じくらいの度数です。
ぴょんぴょん舎:発酵のスピードが最初は読めなくて、時間管理がなにより難しい課題でした。データがしっかりとれるまでは、発酵に合わせて作業をしていたので夜中や朝方にマッコリ工房に様子を見に行ったりしていましたね。
田鎖:豆から出る油分の処理が難しく、お酒には不向きと言われる食材だということを着手した後になって知りました(笑)。何度も試行錯誤を重ねて、水と油が分離しない処理を経て、商品が完成しました。
ぴょんぴょん舎:ぴょんぴょん舎銀座店でも生マッコリは看板メニューになっていて、乾杯のときに選ばれることも多いんです。今回新たに開発した秘伝豆と雁喰豆の2種類のマッコリは、色も可愛らしいし、イソフラボンの効果も期待できると言われているので、「普段お酒はあまり飲まない」という方にこそ、ぜひ試して欲しいですね。
田鎖:実は、盛岡産のりんごと人参を使ったマッコリも試作を進めています。豆と比べるとほどよい甘さが加わって、さらに飲みやすいです。落ちたりんごや、収穫の際に割れてしまった人参を以前はジュースに加工していましたが、今後はマッコリで付加価値を高めて、盛岡産食材の美味しさを知るきっかけを作っていきたいです。
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