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2024年8月28日

みんなの実家のような場所 カフェのある農園で収穫体験を【松本りんご園/mi cafe】前編

松本りんご園/mi cafe

中心街からそれほど遠くないけれど、街の賑わいからそっと離れてゆったり過ごせる、そんな素敵な空間が盛岡市黒川にある。
閑静な住宅街をかき分けて進むと、ぽっと現れるりんご畑。
今回の目的地である、松本りんご園と丘の上にあるのがmi cafeだ。

私が訪問したのは、7月の中頃。案内してくださったのは、松本りんご園の松本直子さん。農園の中を通ると、膝丈くらいに並んだラベンダーの香りが鼻先をくすぐる。

松本りんご園の看板

mi cafe外観

左手にはアロニアやプルーンの木。りんごをメインに栽培しているが、ブルーベリーやブラックベリーなどの小果実の生産もしているそう。
そして右手に広がるのは、こんな景色。

mi cafeからの景色

mi cafeからの景色その2

ここは盛岡駅から車で25分くらい。
思わず、すぅーっと深呼吸。

 

ブルーベリー畑の中で

毎年6月下旬から7月下旬頃までブルーベリーの収穫体験が行われているという。これから摘み取り体験をする方々がいらしたので、私も混ぜていただくことに。
幼少期にどこかで見たようなカラフルな腰かごを持って、もときた道を一緒にゆっくりと戻る。

収穫体験用のかご

収穫体験の様子

暑さ対策のため、収穫はいつも午前中に行われるそう。

ブルーベリー

紫色に色づいたブルーベリー。パッとみた感じは濃く色づいているので食べごろだと思って口に入れると、甘いものと酸味があるものが。

収穫したブルーベリー

手前のブルーベリーは付け根の部分が若干ピンク色になっている。一方で奥の実は黒く色づいている。それが熟している証拠。実の大きさは関係なく、色で判別するらしい。

収穫の様子

「こうして枝をくいっと持って、軸と付け根を見ると分かりますよ」と直子さん。

皮をむいたブルーベリー

皮をむくと、実が白いことも教えてくれた。こんな色をしているとは、想像できなかった。

収穫体験の様子

介護施設にいる家族を楽しませたいと、ここ松本りんご園へ収穫体験にきていた家族・親戚のご一行。女性のお一人に、ここにきた理由を尋ねると「『何かしたいことはある?』と聞いたら、『ブルーベリーの摘み取りがしたい』と言われて」と、エピソードを教えてくれた。そのストーリーから感じられるあたたかさに、心がじんわりとした。

収穫したブルーベリー

女性が収穫している様子

慣れた手つきで、どんどん手のひらに実を溜めていく年かさの女性。「手のひらに実を貯めながら収穫するのは案外難しくて。経験がある方しかできないんですよ」と後ほど直子さんが教えてくれた。

収穫したブルーベリーは、かごの中へ

収穫したたくさんのブルーベリー

まだ熟れていない実は、お家でジャム作るときに混ぜるといい酸味が加わるらしい。

収穫体験には、リピーターの方々が多いという。「デートでここへきて、次の年に結婚して赤ちゃんを連れてくる方もいます。そのうち小学生になって、弟が生まれて、とか。そうやって毎年繰り返して来てくださる方も多いので、 この時期はなんとなく、みんなの実家になったような気持ちになるんです」と、優しい表情で直子さんはお話してくれた。(後編に続く…)

後編はこちら
「農業を続けるために、カフェをオープンしたんです」【松本りんご園/mi cafe】

 

【店舗情報】

松本りんご園 mi cafe

住所:岩手県盛岡市黒川4地割3
電話番号:019-696-2531
営業時間:11:00~17:00
ブルーベリー摘み取り体験 毎年6月下旬頃〜7月下旬頃 9時〜12時(予約優先)
定休日:毎週水曜日・第2土日(農作業などの都合により変更あり)
アクセス・駐車場等:駐車場5台
Kumarieのお菓子購入先:mi cafe、フェザン地下1Fわくわく広場、産直花山野(かあさんや)

WebsiteInstagram

 

この記事を取材したライター

松浦 奈々

松浦 奈々

松浦 奈々が書いた記事はこちら

盛岡市在住。青森県八戸市出身。砂利道を運転した母が破水したことにより、1ヶ月早く生まれる。名前の由来はラッキーセブンの7。

好きな食べ物は冷麺。趣味はフィルムカメラ、純喫茶巡り。広告業界の営業を7年したのち、ライターへ転身。青森や岩手など、育った街を中心に活動中。

取材ライティングやフォトエッセイ、コピーライティングなどを担当。人のお話を聴くのが好きで、人オタクだと自負している。

盛岡市在住。青森県八戸市出身。砂利道を運転した母が破水したことにより、1ヶ月早く生まれる。名前の由来はラッキーセブンの7。

好きな食べ物は冷麺。趣味はフィルムカメラ、純喫茶巡り。広告業界の営業を7年したのち、ライターへ転身。青森や岩手など、育った街を中心に活動中。

取材ライティングやフォトエッセイ、コピーライティングなどを担当。人のお話を聴くのが好きで、人オタクだと自負している。

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