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2019年11月11日

五感で味わう盛岡食材。産地を巡るスタディツアー

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五感で味わう盛岡食材。産地を巡るスタディツアー

10月14日、朝8時半。大きなバスが待つ都南総合支所の駐車場に向かいます。雲ひとつない晴れ!というお天気ではありませんが、修学旅行のような懐かしい気持ちで早速バスに乗り込みます。

今回の「産地をめぐる”おいしい盛岡”スタディバスツアー」総勢30名の参加者のみなさんを乗せ、バスは都南を出発!

今回のツアーにナビゲーターとしてご一緒してくださった、上級食育アドバイザーの晴澤雪枝さんからもご挨拶がありました。「今日一日、みなさんと一緒に楽しみたいと思います!」と、明るい声が車内に響きます。

 

紅葉が始まった外の景色を楽しんでいると、もりおか短角牛の肥育農家、中村鉄男さんの牛舎に到着。どどん!と目の前には大きな岩手山。そして優しい目の牛たちと、中村さんが笑顔で迎えてくれました。こちらでは、もりおか短角牛42頭を含む280頭の牛を肥育しています。「夏山冬里方式」という方法で牛を育てていて、5月頃から11月頃までは山に放牧するそうです。牛舎は、夏場も扇風機をつけて管理をするときいて参加者のみなさんからも驚きの声が上がりました。

牛たちに見守られながらお話を聞きます。飼育方法について参加者から質問が出ると「実際に飲食店で調理をする人の話を聞きながら、飼育の方法も柔軟に変えている」と答えられていた中村さん。きめ細やかに牛と向き合っている様子が伺えました。

牛舎にあるホワイトボードを覗くと「はなこ」「としえ」「さきこ」の文字。牛、一頭ずつにきちんと名前があるんですって。

「近くでみると目が優しくて可愛いですね!」と、参加者の方の声。小さな子牛もいましたよ。

牛たちと中村さんに別れを告げ、バスは次の目的地である渋民イオンへ向かいます。

駐車場が広いのも嬉しいですね、なんとなくアットホーム感のある渋民イオンに到着。バスを降り、「恵一握」という産直へ。

参加者のみなさんも、お野菜を手に取り、野菜の鮮度や価格の手頃さに驚いていた様子です。まだツアー序盤…と言い聞かせつつも、ついつい買い過ぎてしまいました。

みなさん、どっさりとお買い物。次はいよいよ楽しみにしていた昼食です!

会場である鉈屋町までの車内は、晴澤さんからもりおか食材についてお話していただきました。

 

【黒平豆】玉山地域に根付く元来種。別名の「雁喰豆(がんくいまめ)」は渡り鳥の雁(がん)が渋民で落とした一粒の種から芽吹き育った豆、という言い伝えからきているそう。解毒作用があり、お酒を伴う宴席で出されてきたのは生活の知恵の一つ。

 

【もりおか短角牛】他の短角牛と比べると黒毛牛に近い肉質。変色しにくいという飲食店に嬉しい特徴もある。牧草に含まれるビタミンCで、赤身にサシが入る。

 

【行者にんにく】「幻の山菜」と呼ばれる山菜の王様。玉山地域には自生の行者にんにくが多いことで有名。山にこもって修行する「行者」と呼ばれる人たちが精力補給に食べたことが名前の由来。

晴澤さんの楽しいお話で、気づけばもう鉈屋町です。

味のある建物、もりおか町家 三㐂亭(さんきてい)。鉈屋町は街並みもノスタルジックで目を奪われます。

 

今回の昼食を作ってくださったのは「盛岡の美味いもんアンバサダー」であるSALUTE(サルーテ)のオーナーシェフ米澤崇さんです。

「盛岡の豊かな食材をお弁当に詰め込みました、ぜひゆっくり味わってください」とご挨拶いただきました。それではお弁当、開けてみましょう…!

じゃじゃん!おいしそうですー!

 

メニューはこちら

・たくさり農園さんの新米「銀河のしずく」

・津志田芋と産直野菜のスープ 芋ストローネ

・玉山産黒平豆と盛岡産たまごのフリッタータ

・サンチュのおひたし オーロラソース

・産直野菜 盛岡産にんにくのバーニャカウダソース

・姫神サーモンと菊のマリネ

・行者にんにくのペペロンチーノスパゲティーニ

・もりおか味わい林檎ポークのポークジンジャー(ふじむら農園さんの特製林檎ソース)

・もりおか短角牛のタリアータ(ステーキ)特製アロニアソース

「かんぱーい!いただきます!」飲み物はお茶でしたが、お酒に思えてしまうような賑やかさでした。

三㐂亭は中庭も見事なんですね。思わず箸がとまる参加者の方も。

さあ、まずはさきほど牛舎で対面したばかりの、もりおか短角牛から。脂っこさはなく、肉の旨みがジュワッと。そしてほんとうに柔らか。アロニアのソースも、果実は香りますが甘みが強すぎないので、お肉に合います。

雁喰豆の歯ごたえが良く、たまごはほんのり甘い。ほっとする味です。

ミネストローネ、ならぬ芋ストローネの中には津志田芋が入っています!粘り気が強すぎず、ほくほくと食べやすい。あたたまる…。

新米の美味しさに「ごはん、おかわり!」の声続出で…

お釜はからっぽ!

お弁当に詰まった色とりどりのおかずを味わい、盛岡食材の幅広さと豊かさを改めて実感した昼食タイムでした。

 

ここからは米澤シェフもバスに合流。産直が大好きで毎日行っているのだそう。今の季節オススメの食材についての質問や、日頃の料理の悩みなどにお答えいただきながらバスは進みます。

次に向かったのは、たくさり農園です。バスを降りると、大きなハウスがたくさん見えてきます。

こちらはお米の倉庫。たくさり農園では農薬の使用を抑えた米作りをしているのだそう。

こちらが盛岡の「おいしい!」の開拓者、田鎖高紀さん。

 

お米の次に見せていただいたのはネギ。建物に入ると、ツーンと目の覚めるネギの香りが漂います。市場に並ぶまでの加工の仕方を教わり、外に出て、ネギの畑へ。

 

「あちらまで、ずーっとネギですよ」と、田鎖さんが指差した先をみると…

遠くまで、淡い緑色が続きます。

ネギの香りを纏ったまま次のハウスへ到着しました。ここには、焼肉屋さんでおなじみのサンチュが栽培されています。

土は使わず水だけで栽培する「水耕栽培」という農法なんだそうです。スーパーで見るサンチュより縮れが強く、厚みのある葉。

お土産に、とネギをいただきました!

みなさん嬉しそう「田鎖さん、ありがとうございます!」

誠実に作ったものが、老舗と言われる飲食店で調理され、私たちのところまで届く。その始まりの場所を見ることができました。

若干ネギの香り漂うバスの車内(笑)たくさり農園の次は大ヶ生(おおがゆう)へ向かいます。

バスが止まったのは大ヶ生の古民家「こあらかまど」です。ここで嬉しいこびるタイム!

今回大ヶ生の食を紹介してくださったのは地域おこし協力隊のお二人。晴澤さんとも古民家での暮らしや、地域の食文化についてお話に花が咲いていたようでした。

縁側から入ると、ところ狭しと並ぶのは大ヶ生の名産品。りんごジュースや、ジャム、そして、

ご近所に暮らす、漬物名人のおばあちゃんのお漬物。特に美味しかったのがズッキーニの漬物。初めて食べました!きゅうりよりもしっとり、ナスよりも歯ごたえがある、独特で癖になるお味でした。

お庭では、たくさり農園でいただいたネギを早速焼いています。

緑の部分を切ると、中に白く糸を引きます。みずみずしい!野田塩でいただきましたが、甘くて、いくらでも食べられます。なんどもお代わりしてしまいました。

縁側でみんなでパチリ。「昔はこんな景色があたりまえにあったんだよね」と庭からの眺めを堪能しました。こびるも終えて、さあスタディの再開です。

ツアー最後の生産地訪問、ふじむら農園さん(盛岡市手代森)の黒川にあるりんご畑へ向かいます。土と緑と、りんごのほのかな甘い香りが私たちを迎えてくれました。

藤村さんのお話は、りんごについてのみに留まらず、農家が抱える高齢化の現状や、これからの農業が抱える課題も、熱く、わかりやすく伝えていただきました。

さらに美味しいりんごの見分け方についてもレクチャー…!ポイントは、上部がしっかりへこんでいることと、

下部がしっかりへこんでいるかどうかを見ることなのだそう。今度りんごを買うときはチェックしなくては!

そしてお土産にたくさんのりんごをいただきました。台風の影響でりんごの収穫体験はできなかったのですが、実際にりんご畑で、藤村さんのお話を聞き、消費者として食べるものを正しい目で選んでいくことの重要性を感じる時間になりました。

西日の差すふじむら農園さんのりんご畑で、今日のスタディツアーは終了。

朝、バスに乗った都南総合支所前に戻ってきました。一日ご一緒した参加者の皆さんともお別れです。

もりおか短角牛、産直、サンチュやお米、りんご。一日で農業の現場を実際にみて、お話を聞き、昼食でそれをいただく。五感で盛岡食材のポテンシャルを感じたスタディツアーでした。

 

一日三回の食事。

わたしたちはそのために当たり前に食材を買い、調理し、口に運んでいます。「なぜそれを買うのか」「なぜこれを食べるのか」自分で食材について知り、選び取る一手間を惜しまず、盛岡の食を楽しむこと。今日、生産者のみなさんがまっすぐに仕事に向き合っている様子に触れ、わたしも消費者として実践していきたいと思いました。

生産者のみなさん、晴澤さん、米澤さん、ありがとうございました!

【おまけのお話】

道中、「渋民イオンの産直は、かなり穴場!隣の足湯が最高なんですよ」と、添乗の北田さんが教えてくれました。イオンに足湯?!初耳です、入ってみたいなあ。

急ぎ足で買い物を済ませたあとは、噂の足湯へ…。

こちらが「啄木鳥(きつつき)の足湯」入り口です。10時から18時(水曜定休)で無料で利用できます。タオルを携えて入ってみましょう。

先客が、と思ったら参加者の方でした(笑)わたしもお隣に腰を下ろします。牛舎の見学は外だったので体が思っていたより冷えていたようで、足を入れると「あちち!」ちょっと熱めに感じましたが次第に慣れてきました。じわーっと中の方が温まってきます。きもちよくて溶けそう。

お向かいには、本を片手に入る姿もみられましたよ。「いつもお買い物の前にここで本を読むの、これからの季節は最高よ!」と満面の笑顔。地元の方にもくつろぎの場として愛されているんですね。

 

そして、もうひとつのおまけの話は、ツアー終盤のバス車内での出来事。

添乗員の北田さんが「たくさり農園さんから、はちみつをいただいていますが、残念ながら全員分はありませんー!」というアナウンス。突然の車内ジャンケン大会開催!

 

 

「じゃんけんぽん!」一人減り、二人減り…

なんと、私が勝者になってしまいました(驚)ありがとうございます、いただきますー!白米を炊くときに少し入れると美味しいと聞いたので、試してみたいと思います。

 

写真・文/菅原 茉莉

 

《参加者のアンケートより》

「盛岡って広いんだなぁと思いました。そして食の豊庫に感激!!」
「おいしい・ためになる・親しみやすい。好企画でした。県外の知人にも、盛岡の食財を紹介できると思われます。」
「生産者さんの普段は聞けないような想いや取り組みのお話、巡った先も大変興味深かった。食とビジネスともに学びや気づきがあった。」
「とても楽しく勉強になりました。様々なことが知られて、お腹も心もいっぱいになりました。」
「ものすごく充実の1日でした。もっとたくさんの人に知ってほしい!」
「食の分野に関するランチ・食材の説明、どこで売っているかが充実したツアーだった。」

◎特製ランチについて
「味・ボリューム・工夫・見た目・独創性すべてOK」
「盛岡の食材がギュッっと詰まって最高!とても美味しかったです。短角牛とソースがバツグン!」(多数)
「盛岡の6品でこんなにもバリエーション豊富にメニューが作れることに驚いた。もちろん味も良かった。」

 


『美食王国もりおか産地をめぐる“おいしい盛岡”スタディツアー』

 

【開催概要】

旅行日:10月14日(月祝)
募集人員:30名様(最少催行人員15名様)

美食ナビゲーター
晴澤雪枝先生(上級食育アドバイザー)
米澤崇シェフ(SARUTE)

 

産地訪問
もりおか短角牛 中村鉄男さん
お米/サンチュ/ネギ 田鎖高紀さん

盛岡りんご 藤村真哉さん

 

こびるタイム

大ヶ生 古民家こあらかまど

 

 

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