秋のおやつを教えてくれたのは、夏にもおいしいフリットを紹介してくれた料理家の橋本玲奈さん。岩手県外の料理人の方にも人気が高い「津志田芋」で作った、むっちり食感の芋餅のレシピ、公開です!
《橋本玲奈さんプロフィール》
神戸のご出身で、2011年に盛岡に住まいを移しました。
旬の食材を玲奈さんらしい感性で組み合わせた瓶詰め「四季のひとさじ」は、盛岡市内はもちろん、県外のお店を通して遠方に住む方にも季節の美味しさをお届けしています。
その他にも、飲食店のメニュー考案や、料理撮影のスタイリング、ケータリングなど、「食」を軸にして活動されています。
玲奈さんのInstagramで連載されている #定点食堂 もぜひご覧ください。
【盛岡産食材「津志田芋」でつくる芋餅】
〈材料〉
・(津志田芋)里芋 300gくらい
・片栗粉 大匙3〜
・塩 適量
・好みの油 適量
・醤油、みりん、胡麻、青海苔、焼き海苔、一味唐辛子、和芥子など好みの調味料
旬の詰め合わせを届けてくれたのはOlahonoさんです。取り扱っている「食材セット」「果物セット」はどんな食材が届くのかはおまかせ。だからこそ「今一番美味しいもの」を組み合わせて送ってくれるのです!
今回玲奈さんの家に届いたお野菜はこちら。
・津志田芋・原木しいたけ・カラーピーマン・ピーマン・大根・長ネギ・栗かぼちゃ・かぼちゃもう一種
夏のなごりを感じる鮮やかなカラーピーマン。キノコやかぼちゃから漂う秋の気配。その時々の旬の野菜を詰め合わせてくれるので季節の移り変わりが感じられて、自分で選んで買うのとはまた違う楽しみがありますね!
「もりおか食材セット 秋便」(¥1.500 税別)
「もりおか果物セット 秋便」(¥1.500 税別)
お申し込みはこちらから!(※こちらの受付は終了しました)
1 里芋をたわしで洗います。
玲奈さん「津志田芋は、都内の飲食店のシェフからも人気があって、この時期引っ張りだこなんですよ。」
津志田地区は、土に火山灰が多く含まれているため、水はけが良く、江戸時代から良質な里芋が栽培されてきたのだそうです。
2 湯気の上がった蒸籠(蒸し器)に入れ、串で刺して、すっと通るくらいまで蒸します。
玲奈さん「蒸し器がない場合は、皮ごと茹でても大丈夫ですよ。」
今回は20分ほどで蒸しあがりました。キッチンは、お芋のホクホクした香りでいっぱいです。
3 蒸し器から取り出して、皮を剥きます。
玲奈さん「熱いので気をつけて。布に取って、ぐっと割るように力を入れると皮がつるりと剥けますよ。」
4 剥き残したり傷んでいるところを包丁で落としましょう。
5 すり鉢に入れ、つぶします。
玲奈さん「加減はお好みですが、ごろごろとした芋感が少し残っているぐらいがおすすめです。」
6 片栗粉と塩を入れてゴムベラで混ぜます。
材料はとてもシンプルなんですね。家にある調味料で作れるのが、玲奈さんレシピの素敵なところだなあと思います。
7 水をつけた手で適当な大きさに取って成形します。
玲奈さん「中にチーズを入れても美味しいと思いますよ、食べる人の好みに合わせてアレンジできるので、いろいろ試してみてくださいね。」
8 油を少し多めにひいたフライパンで、カリッとなるまで焼く。
玲奈さん「お芋は蒸してあるので、中まで火が通っているかは心配いりません。蓋をせずに、弱火で両面を香ばしく焼きます。ときどき裏返して様子を見てくださいね。」
9 醤油だれにする場合は、お醤油とみりんを半々で混ぜておいたものを最後にじゅわっと煮絡めて仕上げて下さい。
玲奈さん「この香り、たまらないですよね。できあがりまでもうすぐですよ!」
醤油だれには海苔を巻いたのも作り、全部で4種類の芋餅ができあがりました!
セットで届いた野菜の中からもう一品、おまけレシピを作ってくれました。
《かぼちゃの塩煮》です。
1 かぼちゃは軽く洗って、皮をところどころ剥きます。
玲奈さん「全部剥かなくていいんです、このくらいところどころで。」
2 蒸し器に並べ、塩を軽く振ります。
玲奈さん「かぼちゃ、ぎゅうぎゅうに入れていいですが、重ならないようにしてくださいね。重なると蒸し具合に差がでてしまうので。」
3 串を刺して、スッと通ればできあがりです。
もりおか果物セットで届いた、秋の果物も一緒にテーブルへ。玲奈さんが淹れてくれた温かいほうじ茶から湯気が立ち、おしゃべりが弾みそうなおやつの時間です。
今回の果物セットは…
・いちじく・りんご(盛岡産)・洋なし・和なし
が入っていました。
玲奈さん「里芋は煮たり、おかずにして食べるのも美味しいけどね。ジャガイモやさつまいもとも違う、ムチムチとした食感は芋餅にぴったりなんですよ。」
ーー甘い、しょっぱい、甘い、しょっぱいで、ずっと食べていたくなりますね(笑)
玲奈さん「そうそう(笑)秋の食材は、甘いもしょっぱいも合うのが多いですよ。盛岡だからこそ、楽しめる食材の豊かさ、季節の味覚、楽しみましょう!」
(取材 LITERS 菅原茉莉)